自然と歴史のたより一覧
- 2022.12.28
3Dスキャンで見る横須賀近代化遺産【学芸員自然と歴史のたより】
近代化遺産とは、幕末以降の我が国の近代化に貢献した産業や都市基盤施設などを総称して造られた言葉です。近代化遺産は、技術の変化や経済合理性などの理由から更新の危機にあるものが多いこと、未調査の遺産が多いこと、全体的な現存 […] - 2022.12.02
黒潮の大蛇行と横須賀の海【学芸員自然と歴史のたより】
2022(令和4)年11月現在、黒潮の大蛇行は1965(昭和40)年からの観測史上最長期間の記録を更新中です。 海上保安庁HPの「海洋速報」の観測記録では、2017年の夏に紀伊半島沖に冷水渦(冷水塊)が発生したのをきっか […] - 2022.10.30
失われたのは…【学芸員自然と歴史のたより】
すっかり秋になり、あんなに暑くて嫌だった夏が恋しくなります。ひと夏の思い出というほどでもありませんが、毎年夏に博物館となりの文化会館を見ると思い出すことがあります。30年前の1992年夏、岩手県内の小学校1年生だった私 […] - 2022.09.09
『カマクラ』の名をつけたキクイムシ【学芸員自然と歴史のたより】
今年3月発行の当博物館研究報告(自然科学) 69号に掲載された報文(内舩・齋藤, 2022)で、日本初記録のキクイムシの一種に「カマクラキクイムシ」の和名をつけました。 和名新称の命名に至った経緯は、2016年に「鎌 […] - 2022.08.02
黒潮にのってたどり着いた植物たち【学芸員自然と歴史のたより】
現在、博物館では特別展示「黒潮のめぐみ ―海流が運んだ生き物と文化―」が開催されています。展示の中では、黒潮に乗って横須賀・三浦半島にたどり着いた植物も紹介されています。「横須賀市の花」であるハマオモト(ハマユウ)もそ […] - 2022.06.26
古文書の取り扱いと「くずし字体験コーナー」の設置【学芸員自然と歴史のたより】
私の担当する文献史学(歴史学)とは、くずし字で記された古文書(一般に和紙に墨書されたおおむね100年以上を経過した古い文書)の記述から歴史を明らかにする学問です。同じ博物館の中でも、担当する分野によって資料に対する認識 […] - 2022.05.31
福徳岡ノ場の軽石【学芸員自然と歴史のたより】
軽石とは、火山から放出された火山砕屑物のうち、スカスカで白っぽいものを言います。2021年8月13日、小笠原諸島の海底火山である福徳岡ノ場が噴火し、大量の軽石が放出されました。軽石は黒潮反流に流されて10月中旬に沖縄県 […] - 2022.04.28
ツバメの巣づくり【学芸員自然と歴史のたより】
春から夏に南方から繁殖のためにやってくる渡り鳥「夏鳥」のうち、もっとも身近なものとしてツバメがいます。最近の三浦半島では、ツバメは3月中旬くらいから見られるようになり、4月上旬から中旬に巣づくりをはじめます。 ツバメ […] - 2022.04.05
辻井善彌先生を偲んで【学芸員自然と歴史のたより】
気がつけば4月に入り、春の訪れを感じる日々です。平和中央公園のリニューアルから1年が経ち、木や草花が根付いてきたように思います。そういえば、公園の対義語はなんでしょうか?少し調べてみましたが、明確なものはないようです。 […] - 2022.03.01
横須賀製鉄所副首長ティボディエの家② 特徴的な屋根の構造―フレンチトラス【学芸員自然と歴史のたより】
今回も前回に引き続き、横須賀製鉄所副首長ティボディエの家についてご紹介します。 前回の記事では、ティボディエの家の発見経緯や歴史的価値が高く評価された様子などをご紹介しました。今回は、学術調査の中で見えてきた建築とし […]