天神島臨海自然教育園

天神島臨海自然教育園

概要

 相模湾に面した三浦半島の西海岸にあり、三浦半島の代表的な海岸の自然環境を保護しています。江の島、丹沢山地をはじめ、箱根や富士山、
伊豆半島の山並み、伊豆大島などを一望できる景勝地で、ハマオモト(ハマユウ)群落の一部が1953年に自然分布の北限地として神奈川県の天然記念物に
指定され、1965年には天神島・笠島及び周辺海域(54万㎡)が神奈川県の天然記念物及び名勝に指定されました。

天神島臨海自然教育園の園内マップ

天神島臨海自然教育園の全景

園内の見どころ

岩礁はおよそ500万年前に海底でつくられた地層からできており、地層の観察に適しています。巨大噴火が起こったことを示す火山豆石や、
地層のずれである断層などを観察できます。

火山豆石

砂浜にはハマオモト(ハマユウ)、ハマボウ、スカシユリ、タイトゴメ、テリハノイバラなどの海岸植物が見られます。
周囲の磯には100種ほどの海藻、砂泥底にはアマモやタチアマモなどの海草が生育しています。

ハマオモト

スカシユリ

タイトゴメ

園内は岩礁や転石地、砂泥底など環境が多様で、チョウチョウウオ類など暖海性の種を含んだ約250種の魚類、ウミウシ類を含めた約200種の軟体動物、
エビやカニなど約100種の甲殻類、ウニやヒトデなど約40種の棘皮動物など多様な海洋動物を観察できます。

トゲチョウチョウウオ

シロウミウシ

ウミネコやウミウなどの海鳥、ツグミやムクドリなど里山の鳥のほか、シギ類のような旅鳥など、約80種の野鳥も見られます。

ウミネコ

ウミウ

海岸には肉食性のヒョウタンゴミムシが現れ、ハマオモトを食草とするハマオモトヨトウも見られます。草地や林内では三浦半島で一般的に見られる昆虫類が
飛来・生息し,これまでに約150種が記録されています。

ヒョウタンゴミムシ

ハマオモトヨトウ(成虫)

ハマオモトヨトウ(幼虫)

天神島ビジターセンター

自然環境学習や海岸・海洋生物、海岸地形などの研究の拠点なる施設です。展示室・講座室・学習室などがあります。
展示室では航空写真による天神島とその周辺地域の様子、相模湾の魚類のはくせい、天神島周辺の歴史や年中行事、見突き漁(みつきりょう)の道具・
定置網(ていちあみ)などを展示しています。自然観察の方法・マナーなども紹介しています。

天神島ビジターセンター

ホール

第1展示室

第2展示室

教育園の利用について

教育園は、自然観察と自然環境の保護、調査研究など教育的利用を目的としています。園内での次の行為はお断りします。
また、ゴミは持ち帰り願います。

  • 「笠島」に無断で上陸すること
  • 漁業権者以外の者が釣竿・モリ・網等の採集用具を持って入園すること
  • 遊泳すること、許可なく潜水行為をすること
  • 園内や天然記念物指定区域内の動物・植物・海藻・岩石
    などを許可なく採集すること
  • 天然記念物指定区域内でボード・帆走遊具・カヌー・ヨット・小型船舶の使用、
    停泊をすること
  • レジャー用具や火気を使用すること
  • 飲酒・喫煙すること、ペットを持ち込むこと
  • 無断で商業用の撮影・行為をすること
  • 教育園の保全・管理・運営のさまたげになる行為をすること

馬堀自然教育園は横須賀市の文化財(天然記念物)に指定されています。
動植物や景観を将来に残すため、ご理解とご協力をお願いします。

天然記念物指定区域

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