三浦一族と三浦半島(中世:11~16世紀[約900~400年前])
鎌倉時代に活躍した三浦一族は、11~12世紀には三浦半島や相模国内[現神奈川県域]だけでなく、一部の人たちは白河院(しらかわいん)の側近となって京都でも活躍しました。
鎌倉に幕府(ばくふ)を開いた将軍源頼朝(みなもとのよりとも)のもとでは重要な地位につきましたが、宝治(ほうじ)の乱で三浦介(みうらのすけ)を名乗った家系が滅び、佐原家(さわらけ)のみが残りました。南北朝・室町期になると再び政治の足跡を残しましたが、関東地方では15世紀以後戦乱が続き、三浦一族も三浦半島を中心に所領を守るのみでした。戦国時代になると、後北条氏(ごほうじょうし)のもとで新たな時代が開けてきました。
このコーナーでは、三浦一族と深い関わりをもつ大矢部磨崖仏(まがいぶつ)のレプリカや、岩戸満願寺の瓦・坂口やぐらの四耳壺などのほか、衣笠城の立体模型を展示しています。さらに、古代と中世の瓦を触って比べられる体験コーナーもあります。